いじめは人生の中でも恐ろしいできごとであり、長く人生に影響をおよぼす可能性があります。もしお子さんがいじめの被害にあっている場合は、ダヴのチェックリストを活用して、いじめが起こる原因や、克服する方法を理解できるよう、サポートしてあげてください。
人と違っていい ― なぜ人はいじめをするのか
いじめを受けたとき、なぜいじめられているのか理由がわからないことがあります。もしあなたのお子さんがいじめられたとしたら、きっとお子さんもそしてあなた自身も、いじめの理由がわからないかもしれません。いじめをする人というのは、何か満たされていない感情があり、それが原因となっていることが多いという事実を知ることが大切です。
もしお子さんがいじめにあったり、もしくは目撃した場合には、いじめの動機になりそうなことについて一緒に話をしてください。人は1人1人みな違っていて、多様性を受け入れることは素晴らしいことであると認識できるよう、お子さんをサポートしてあげてください。と同時に、周りの人がいつもそう考えているとは限らないことも伝えてください。いじめをする人というのは、不安な気持ちを抱えている場合が多く、人と違うからという理由で特定の人をからかう対象にします。
なにがいじめっ子を作り出すのでしょう?
ときに、いじめにはもっと深い原因がある場合もあります。家庭環境に問題があったり、いじめっ子自身も過去にいじめを受けていた、または何か大変な問題を抱えている、といったことが原因で、怒りを感じていたり傷ついたりしているかもしれません。
娘のリサがいじめにあったとき、その母親はリサを支えるだけでなく、いじめの背景にあった理由を突き止めました。「いじめをした子は娘に、両親がいて素敵な家をもっているからいじめた、と言っていたんです。」これはいじめを肯定する理由には一切なりませんが、このいじめは明らかに「嫉妬から起こった行動」でした。
いじめ自体は決して許されるものではありませんが、いじめの原因を知ることで、いじめっ子の思考回路を理解しやすくなります。お子さんにいじめについて教えることで、お子さんがこれまでと違う心構えでいじめっ子に立ち向かうことができたり、深く傷つくことを防げるようになるでしょう。
*プライバシー保護のため、ここで紹介している人物の個人名は、匿名にしています。しかし、掲載している話の内容はすべて真実です。
心理療法士のスージー・オーバック博士のアドバイスを活用することで、お子さんがいじめっ子の思考回路を理解しやすくなります。