お子さんの自己認識(自分はどういう人間かという潜在意識)をはぐくみます。
お子さんのスタイルや容姿に対する興味が大きくなってきたら、心配するのではなく、見守ってあげましょう。自分らしいスタイルへの思いが強ければ強いほど、まわりが何を言ってもききません。
11歳のケイトリンの母親、ソニアはこう話しています。「子どもには、自分らしいスタイルを見つけるための自由を与えることが大切です。子どもが表現、創造、そして自分のための選択ができるようになる、最初のステップの一つだと思います」
ファッションでの自分の失敗談を話す
「何年も前の自分のヘアスタイルや服装を思い出すと、穴があったら入りたい気分になります。でもこれはすべて、自分探しをする成長の過程なんですよね」ソニアは笑いながら言います。
子どもが色々なファッションや流行りを試すのは、当たり前です。自己表現を通じて、スタイルへのセンスが養われ、創造力が育まれます。特定の容姿を強調したようなトレンドも、時とともに変わっていきます。今の時点で「完璧」とされる容姿にとらわれる必要なんてないということを、お子さんに伝えてください。
美容整形の問題
イギリスのガールガイドが実施した「2016年 少女たちの意識調査」によると、驚くべきことに、11~21歳の少女のうち47%は容姿が原因で消極的になってしまっていて、17歳以上の少女の3分の2は自分はあまりかわいくないと答えています。これほど多くの少女たちが、自分の容姿を変えたいと思っているのです。
もしお子さんが美容整形を考えているようであれば、見た目の流行はどんどん変わりますが、整形手術をした姿はずっと変えられないということを、教えてあげてください。健康上のリスクについても話し合い、手術後の患者の写真を見せてください。手術は痛みや苦労を伴うものだと知らしめ、手術への関心が薄れるようにします。
*プライバシー保護のため、ここで紹介している人物の個人名は、匿名にしています。しかし、掲載している話の内容はすべて真実です。